“The Air That I Breathe” by The Hollies 歌詞和訳

〜ライブの準備をしているうちにやらずにはいられなくなる恒例の歌詞和訳シリーズ〜📖

The Lost Sweets企画🍫1/31(水)自由が丘hyphenに向けて。

Radioheadの”Creep”の元ネタ、イギリスのロックバンドThe Holliesのヒットナンバー、
“The Air That I Breathe”

楽曲のYouTubeリンクはこちら。
https://youtu.be/HydvceA1PAI?si=I5cYagIblJCxSetA

“The Air That I Breathe” by The Hollies

[Verse 1]
If I could make a wish
もし願いがひとつ叶うとしても

I think I’d pass
僕はたぶん何も願わない

Can’t think of anythin’ I need
何も必要だと思えない

No cigarettes, no sleep, no light, no sound
煙草も、睡眠も、光も、音も

Nothing to eat, no books to read
食べ物も、読む本さえいらない

[Verse 2]
Making love with you
君と愛を育むことが

Has left me peaceful, warm, and tired
僕を安らかで、暖かくて、緩やかな状態へと導いてゆく

What more could I ask
これ以上のことなんてあるだろうか

There’s nothing left to be desired
もう望むものは何にもないな

Peace came upon me and it leaves me weak
圧倒的に安らかな感覚が訪れて、力が入らない

So sleep, silent angel
「眠りなさい」静寂の天使が言う

Go to sleep
「もう眠って」

[Chorus]
Sometimes, all I need is the air that I breathe
And to love you
ときどき、僕に必要なのは、呼吸するための空気、そして君を愛することだけ

All I need is the air that I breathe
Yes, to love you
僕に必要なのは、呼吸するための空気、そう、君を愛することだけ

All I need is the air that I breathe
僕に必要なのは、呼吸するための空気

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ヴァース1の4行目では主体が睡眠さえいらないと言っているのに、ヴァース2の6行目では静寂の天使が「眠りなさい」と言うのはなぜか。これは歌詞の整合性の破綻ではないと思う。この歌詞の中で”sleep”という単語が担っている役割は多岐にわたる。
”sleep”は、もちろん睡眠のことも指しているけれども、それだけではない。エロス、タナトス、小さな死、大きな死、それからいちおうここには書かないでいた方がよいであろうこと。

ヒントとしては、この楽曲が70年代のものであること。フラワーピープルのいちばん美しい部分が凝縮されているのだということ。ヒッピーカルチャーは破綻してしまったけれど、その理想は美しかったと思う。どのパラダイムにもその思想を凝縮した宝石のような奇跡のような作品はあらわれる。

解釈の続きは1/31自由が丘hyphenでのライブにいらして下さった方にだけ、こっそりお伝えします。日本語ではもちろん、英語で検索してもこの歌詞の解釈は出て来なかったけれど、歌の練習をして向き合っているうちに、決定版かつ当然の解釈が降りてきたのでぜひ皆さんにシェアしたいと思います。

まずはYouTubeを聴きながら上記の直訳をお読みいただき、楽曲の素晴らしさをお楽しみ下さい。歌詞と一体となったメロディとコード進行の高揚感が凄まじい。

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【ライブ情報】
The Lost Sweets企画
ソフィア・コッポラ監督の映画音楽の世界
第二章 “ヴァージンスーサイズ”

1/31(水)自由が丘hyphen, Jiyuugaoka
January 31st

http://r.goope.jp/hyphen/
目黒区 自由が丘 1-26-9 三笠ビルB1
03-3723-2251

The Lost Sweets are:
加藤咲希Saki Kato (Vo.)
浅川太平Taihei Asakawa (Pf.)

19:30 DJ
20:00 PIANO SOLO
20:50 VOCAL LIVE
予約¥3000
当日¥3500

DJ&解説、ピアノソロ、ボーカルライブ、プログラム付

さらなる詳細はこちら。ソフィア・コッポラ監督とヴァージンスーサイズに関して。

https://sakikato.com/2024/01/19/the-music-from-the-films-by-sofia-coppola-chapter-2-the-virgin-suicides/

Don’t miss it. That’s your loss.

Our Instagram
https://www.instagram.com/the_lost_sweets?igsh=MWxlM3Zkcm10NTV1aQ%3D%3D&utm_source=qr

The Music From The Films by Sofia Coppola Chapter 2 – The Virgin Suicides – 


実に3ヶ月ぶりの東京でのライブです!


The Lost Sweets企画
1/31(水)自由が丘ハイフン
ソフィア・コッポラ監督の映画音楽の世界
第二章 “ヴァージンスーサイズ”

January 31st (Wed.) at hyphen, Jiyuugaoka
The Lost Sweets presents
“The Music From The Films by Sofia Coppola Chapter 2 – The Virgin Suicides -”

OPEN 19:00
1st 19:30~20:00 DJ
2nd 20:00~20:30 PIANO SOLO
3rd 20:50~21:30 VOCAL LIVE SHOW

http://r.goope.jp/hyphen/
目黒区 自由が丘 1-26-9 三笠ビルB1
03-3723-2251

Adv予約 ¥3,000
Door当日 ¥3,500

DJタイム&楽曲解説、ピアノソロ、ヴォーカルライブあり、プログラム付き

The Lost Sweets are:
加藤咲希Saki Kato (Vo.)
浅川太平Taihei Asakawa (Pf.)

【The Lost Sweetsとは】
本、映画、気になる出来事、古今東西あらゆる素敵なカルチャーをリミックス、スウィングしながら皆さんと一緒に楽しく再読してゆくデュオ📕

前回の風変わりなビリー・ホリデイ&フランソワーズ・サガン特集ライブの記憶も新しいままに、全く別のイベントを自由が丘の地で企画しています。去年の秋口に第1回目の開催をし、おかげさまでご好評いただきましたソフィア・コッポラ監督の映画音楽の世界、第2弾になります。今回はソフィア・コッポラ監督の「処女作」である『ヴァージンスーサイズ』のみにフォーカス。

高校生のとき、渋谷のスペイン坂を上がりきったところにあったシネマライズで観たこの映画は、はっきりと私の人生を変えました。この女性は女の子の瑞々しい感性を保ったまま大人になり、それを全く新しくこのように美しい作品として世界に提示することができた。子供のままでいたい、大人になりたくない、といったような退行願望とは全く違う、なぜなら彼女は少女の瑞々しい感性を保ったまま知性ある大人になったのだから、退行する必要などないのです。

こんな風にストーリーテリングを行った映画監督をソフィア・コッポラ以外に私は知りません。コッポラ姓は彼女の父、偉大なるフランシス・フォード・コッポラ監督から受け継いだものですが、父と娘の才能のあり方は全く違う。

これは女の子の、女の子による、女の子のための映画です。もちろんそれは、ジェンダーやセックスといった性の区分けで簡単に誰かを排除するものではなく、心の中の乙女の話。

ヴァージンスーサイズのない並行宇宙には、私のペルソナ、もうひとりの私、Lilla Flickaは存在していないはずです。

音楽に造詣の深いソフィア・コッポラ監督の映画で流れる曲たちは、きらきらのセンスで選び抜かれた珠玉の名曲ばかり。原作である『ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹』の舞台、1970年代のヒットナンバーの中でも特に洗練され機知に富んだ、でもその時代を生きた人間には耳馴染みのあるであろう、そしてこの物語にぴったりな曲たち。

この日私が歌うのは例えばこんな楽曲です。

I’m Not In Love – 10cc
Hello, It’s Me -Todd Rundren
Alone Again (Naturally) – Gilbert O’Sullivan
So Far Away – Carol King

これらの名前を羅列してゆくだけでわくわくしてしまいます。

The Lost Sweetsのライブでは定番となってまいりました、DJ&解説の時間と、浅川氏のピアノソロの場面もございます。

作品は読まれる為にそこに存在する…いえ、読まれることによって初めて存在できる。読まれることによって作品は創造され、解体され、再構築され、完成され、また解体され、それは半永久的に続いてゆく。そしてどう読むかは個々人に委ねられたとてつもない自由であり、悦びであります。

この日がお越し下さる皆さまにとって、そしてわれわれ演者にとって、素敵な音楽体験であり、ガーリー・カルチャーというポップカルチャーの体験の場となりますように。皆さまとの共同創造を楽しみにしております。

The Lost Sweets’ Instagram

https://instagram.com/the_lost_sweets?igshid=YTQwZjQ0NmI0OA%3D%3D&utm_source=qr

Françoise Sagan Met Billie Holidayを終えて

昨晩、関内Ben TenutoにてThe Lost Sweets🍫による企画ライブ、“Françoise Sagan Met Billie Holiday /フランソワーズ・サガンはビリー・ホリデイに会いに行った” 開催❣️

DJタイム&楽曲解説、ピアノソロ、ヴォーカルライブ、プログラム付きでお届けしました✨

オーディエンスの皆さまから素敵な反応を多数いただき、嬉しい気持ちでいっぱいです。お花、チョコレート、お弁当、サガンの著作!と差し入れもたくさん、ありがとうございました💐

ビリー・ホリデイの印象的な絵が店内を彩っているベンテヌートさんでこの企画をやらせていただけたことが光栄でした。

終わってみて思うことは、ビリー・ホリデイが彼女自身の出自のブルーやスキャンダラスな側面を抱えていたことは確かに否めないけれども、それに加えて、破天荒で、面白くて、刺激的なことが好きで、したたかなところもあったりして、でも純粋で、恋に生きた、そして何よりセンスのカタマリで歌が素晴らしい、女性であり歌手であったんだなと。

この描写はそっくりそのまま、全く同じフレーズで、フランソワーズ・サガンのことも描写できるかなと思います。二人ともあんなに有名なのに亡くなるときは無一文だったとか。恋仲になった相手は数知れず。二人とも酷いアルコールと薬物依存症で。でも生きている間はセンスでなんとか乗り切っちゃう、みたいな。

ものすごい才能を持って人生を駆け抜けた愛すべき二人の先駆者に感謝と敬意を。

今後The Lost Sweetsの企画ライブは、

1/31(水)自由が丘hyphen

ソフィア・コッポラ監督の映画音楽特集

2/27(火)関内Ben Tenuto

女優エリザベス・テイラー特集(私の誕生日にもあたります)

と続きます🍫

両ライブともに昨日と同じ構成で、

1st 19:30 DJ 

2nd 20:00 PIANO SOLO 

3rd 20:50 VOCAL LIVE 

予約 ¥3,000

当日 ¥3,500

DJタイム&楽曲解説、ピアノソロ、ヴォーカルライブあり、プログラム付き 

🎧🎹🎙📕

となっております。毎回相当な熱量を持って臨んでいる企画ですので、ぜひご予約はお早めに✨

<余談>

ヒョウ柄のコートはヒョウ柄好きのサガンのコスプレでしたが、撮って貰った写真を見ると、コートを来たまま仁王立ちで歌う私がOASISのリアムみたいだな、と思いました😆(OASIS最高)

Gott nytt år!  

Gott nytt år! 今年もよろしくお願いします!年末年始はヴェニスで…過ごしていたわけではなく、風邪で寝込んでました(笑)今年こそは倒れないように緩〜いスケジュールにしていたのになぜが倒れる不思議〜。治ってきたから無問題!

今年の抱負は、違うことをしないこと(by 吉本ばなな)。

さて、最近の私にはめずらしく、今月は4本のライブがあります✨

1/10にビリー・ホリデイ特集のライブがあるので、寝ても覚めてもビリーの歌を聴き、ビリーのことを考えていたら、夢の中までビリーになりました。悲劇性が取り沙汰されがちなビリーですが、そして確かに彼女の人生には多くの困難があったのだと思いますが、生きていくことはそれだけでは成り立たなくて、絶対にハッピーにならざるを得ない瞬間もある。恋をして、素敵な音楽を聴いて、歌って。ビリーの可愛くて、優しくて、ユーモラスで、スウィートなところ、今回はフランソワーズ・サガンの視点を借りつつ、そういういうところにフォーカスしています。いわゆるソフィア・コッポラマナーです。彼女がどういうふうにマリー・アントワネットや少女たちの自死を描いたのか。

それから、3ヶ月ぶりに東京でソロライブがあります❣️場所は自由が丘hyphen。東京の皆さん、私のことを覚えていただけているでしょうか、生きてます😆

歌い始め✨
🎍1/5(金)関内Venus
Venus Sisters新春コーラスライブ
市川美鈴, Mariko(Vo.)
寺屋ナオ(Gt.)

🍫1/10(水)関内Ben Tenuto
新ユニットThe Lost Sweetsによる風変わりなビリー・ホリデイ特集
“Françoise Sagan Met Billie Holiday”
DJ&楽曲解説とジャズライブ、プログラム付
浅川太平(Pf.)
詳細はこちら↓
https://note.com/sakikato/n/nfa211b5d1774?sub_rt=share_b

💖1/23(火)関内Venus
小泉明子(Pf.)
こちらも最近の私には逆にめずらしいスタンダードをスタンダードに歌うライブ。

🍫1/31(水)自由が丘hyphen
The Lost Sweets企画
ソフィア・コッポラ監督の映画音楽特集第2弾!
DJ&楽曲解説とジャズライブ、プログラム付
浅川太平(Pf.)

全てのライブでコンセプトと選曲がまったく違いますので、どのライブもおすすめです❤️あなたのお好みはど〜れ?

写真は去年行ったヴェニスにて。

1/10横浜でビリー・ホリデイ特集

新年に横浜で、新ユニット、
The Lost Sweetsによる
風変わりなビリー・ホリデイ特集

2024年1月10日(水)
January 10th (Wed.)

at Ben Tenutoベンテヌート, 関内Kannai
https://ben-tenuto.owst.jp
横浜市中区弁天通3-48
045-263-6778

The Lost Sweets Presents
“Françoise Sagan Met Billie Holiday”
フランソワーズ・サガンはビリー・ホリデイに会いに行った

The Lost Sweets are:
加藤咲希Saki Kato ((Vo.)
浅川太平Taihei Asakawa (Pf.)

OPEN 18:30
1st 19:30~20:00 DJ
2nd 20:00~20:30 PIANO SOLO
3rd 20:50~21:30 VOCAL LIVE SHOW

Adv予約 ¥3,000
Door当日 ¥3,500

DJタイム&楽曲解説、ピアノソロ、ヴォーカルライブあり、プログラム付き

[プロローグ]
フランス人作家フランソワーズ・サガンはビリー・ホリデイを愛していました。彼女にとってビリー・ホリデイはジャズそのものの声だったのです。ジャズ誕生の地アメリカでの根深い差別を避けてたくさんのジャズミュージシャンがヨーロッパへ渡りました。フランスはたくさんのミュージシャンを受け入れてきた国のひとつです。フランスで生まれ育ったサガンはビリー・ホリデイの生の歌声を聴く、ただそのことの為だけに、海を渡り、アメリカを訪れました。念願のビリーの歌。ビリーはサガンに言いました、「ワーオ、あなたって、なんてクレイジーなの!」

ヨーロッパからもアメリカ大陸からもまた遠く離れた地で、13歳の少女は翻訳文学に夢中でした。サガンという美しいフランス人の女性作家との出会いがありました。朝吹三吉訳『私自身のための優しい回想』の一説には、ビリー・ホリデイへの言及がありました。世の中には、なんだか危険な香りのする、ジャズという音楽があるのだ。そして数多のシンガーの中でビリー・ホリデイという女性シンガーがジャズそのものの声をしているらしい。中産階級の白人女性であるサガンは、あなたのような恵まれた立場にいるヨーロッパ人に、アメリカ黒人女性の苦しみが理解できるのですか、と問われることがあったという。でもどんなにその好みを批判されたとしても、それでもやはり、サガンにとってのジャズシンガーはビリー・ホリデイなのだと、そこには書かれていました。

少女はさっそくレンタルCDショップで数あるビリー・ホリデイのアルバムの中から、何もわからないまま、憂えた女性の横顔に惹かれ、”Lady In Satin”を手に取りました。それは予想した以上にとても危険で、甘美で、エレガントで、野蛮な音楽でした。こんなに危険な音楽を頻繁に聴いてはいけない、人生がままならなくなってしまう、と感じました。今では、今でも、私は圧倒的にビリー・ホリデイが好きで、ままならない人生を送っています。

翻ってサガンは18歳のときに『悲しみよこんにちは』で鮮烈なデビューを果たしましたが、こちらはビリーの歌う、”Good Morning Heartache”とどう違うのでしょうか。悲しみの経験に優劣や区別が存在するのでしょうか。ブルースは人類に課せられた使命であり、責務であり、課題であり、喜びであると思います。それはアジアの極東の小さないちシンガーにとっても、演奏家にとっても、リスナーにとっても、同じことであるのではないでしょうか。

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11月10日(金)関内Venus 出演

ジャズライブのお知らせだよ!
今回は初の試み、歌詞の解説タイムあり♬

※曲の変更あり


11月10日(金)関内Venus
Jazz Live Show on Nov. 10th

加藤咲希Saki Kato (Vo.)
浅川太平Taihei Asakawa (Pf.)

https://www.venus-hk-j.com

横浜市中区太田町2-27ザ・バレル飛高ビル4F045-228-8559

1st 19:40, 2nd 21:00, 3rd 22:20

Charge
男性/Gentlemen¥6,000軽食付
女性 /Ladies¥5,000 軽食+1 drink付

数日前にユニットを結成したばかりのピアニスト浅川太平さんとのデュオでの出演!

ややこしいですが、こちらはThe Lost Sweets企画ではなく(DJなし)一見スタンダードなジャズライブです🎙
(一見と表現した理由は後に続く)

秋にちなんだメランコリーな、或いは過酷な夏が終わって実りの秋に静かに心踊るような、新曲たちをご用意しております。

さらに!今回初の試みとして、さらっと曲の歌詞の翻訳コーナーをMCに入れてみちゃおうかなーと。

【追記】

ご要望いただき、翻訳コーナーに言わずと知れた秋の人気曲、”Autumn In New York”を追加しました!

皆さんもうご存じかもしれませんが、私は英語講師で、翻訳家で、歌手なのです。そういえば以前は歌詞の解釈の教室とかやらせていただいてましたが、ここ数年はおかげさまで作品の制作で忙しくさせていただいておりましたので、自分でも忘れていました〜。

今回それをライブの合間にひょこっと盛り込んでみる試み。世の中に和訳がほとんど流通していないか、あったとしても、な〜んかちょっとずれてるんじゃないかなあ、と感じる曲をピックアップ!

でも気負わず、いつもどおりいらして下さいね〜。私が勝手に喋ってるだけなので、教室みたいにこちらから質問したりしないです(笑)私に質問していただくのはもちろんウェルカムです!

あまり有名じゃない曲は良質な和訳がなかったりするので、音の美しさに加えて、歌詞の美しさも皆さんと共有したいなと思い、ふと思いつきました。

とは言え、皆さんの反応を見つつ進めていきます。常連さまの多いヴィナスで、皆さんを辟易させることはしませんので(笑)
裕美ママもお客様も安心してね。

でも絶対楽しくなると思うのー!皆さん、歌詞の内容をあらためてちゃんと知りたくないですか?

全部で3セットあるので、1セットに1曲、歌詞の解釈を挟めたらよいかなと考えています。

今考えている楽曲は以下になります。

【✨追加曲✨】

”Autumn In New York” -亡命ロシア人Vernon Dukeが書いた秋の大名曲。歌詞もメロディも研ぎ澄まされ、知性と独特の感性による捻りの美にうっとり。

“‘Tis Autumn” -Nat King Coleの素晴らしい歌唱が記憶に残る隠れた秋の名曲

“The World Is Falling Down”
-歌手Abby Lincoln自身の作詞作曲による、去っていったジャズミュージシャンたちを偲ぶレクイエム

The Lost Sweets 開始宣言

English text below ↓

もう10日も経つのですね、あらためて10/18に赤坂dot & blueで開催した、トレヴェニアンの自伝的小説『パールストリートのクレイジー女たち』にインスパイアされたライブ、
Music From the book
“The Crazyladies of Pearl Street”
By Trevanian

にお越し下さった皆さま、ありがとうございました!

愛する小説への想いを込めて、DJ、解説、ピアノソロ、ジャズボーカルライブを掛け合わせたイベント。ご縁あって『パールストリートのクレイジー女たち』翻訳者の江國香織さんにも開催のご許可をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

一風変わった企画に乗って下さった粋なお客様たち、本当にありがとうございました!大変有り難いことにご好評をいただきまして、とても励みになります。

そして、この投稿をもってアナウンスさせていただきます。

浅川太平さんとはこの企画から遡ると、文学や映画にインスパイアされたイベントを今までに3回ほど開催してきましたが、これからはユニットとして活動していくことになりました!

ユニット名は、

“The Lost Sweets“

言語とは、引用、引用、引用のシステムに他ならないのです!と、ホルへ・ルイス・ボルヘスが言ったとか。

マルセル・プルースト『失われた時を求めて』第一篇では、語り手が紅茶に浸したプティ・マドレーヌを齧ったとき、過去の記憶と感覚が全てありありと甦ってくる。複雑な構文と多くの隠喩。メタファーだけが呼び起こすことのできる何か。

かと言って私たちは全く懐古趣味ではない。未来志向でもない。私たちが生きるのは今この瞬間。現在に生きる私たちが、とある時間軸に表出したとある作品を、どう読むことができるのか、それを皆さんと一緒に音楽を通して楽しんでゆきたいと考えています。

テクストは読まれる為にそこに存在する、いえ、読まれることによって初めて存在できる。読まれることによってテクストは創造され、解体され、再構築され、完成され、また解体され、それは半永久的に続いてゆく。そしてどう読むかは個々人に委ねられたとてつもない自由であり、悦びであります。

本の中は危険がいっぱい。良い子に本など読ませてはいけません。再びやってきた狂騒の20年代に寄せて。

Instagramのアカウントも新設しましたので、映画、文学、音楽好きの悪い子の皆さまにおかれましては、ぜひフォローよろしくお願いします!今までの活動をアーカイブしております。

https://instagram.com/the_lost_sweets?igshid=YTQwZjQ0NmI0OA%3D%3D&utm_source=q

I’m happy to announce that we created a new duo “The Lost Sweets”. We remix any lovely cultures from any times and places, then reread them happily together with you through music. Follow us on Instagram above!

10/18赤坂dot&blueライブへの誘い 

誰かを好きになることは、君になりたい、という感覚を多分に含んでいる。だからThe Cureのロバート・スミスは”Why can’t I be you?”と歌ったのだ。しかしそれは対象と同化したいという、イノセントで、些か幼稚な願望である。

2001年にジャズボーカルとしてのデビューアルバム、”Anything Blue”を発表した後、必要に駆られ、実質上の2ndアルバムをたった1ヶ月で制作した。”Sweet and Lowdown”という、こちらはウディ・アレン監督の映画作品の中に出てくる楽曲のみで構成された作品。このアルバムに続いて、今秋はまた新たに文学作品と映画作品にインスパイアされたライブを2公演開催する。

ひとつは9/26(火)関内Ben Tenutoでのソフィア・コッポラ監督の映画音楽特集。

そしてもうひとつがこのライブ、Music from the book, “The Crazyladies of Pearl Street” by Trevanian。 江國香織氏の名訳『パールストリートのクレイジー女たち』で日本でも広く知られることとなったトレヴェニアンの自伝的小説であり、遺作である。

言葉というのは音楽のようなもので、音楽というのは言葉のようなものだと思う。どちらが先に発されたのか、ほんとうに同時だったのかもしれない。概念上の区分け次第ではあるけれども。文体とは歌なのだ。作家は歌う。トレヴェニアンの歌う、独特の、楽しく、哀しく、でもやっぱりとっても楽しい歌。

それとはまた別のこととして、この本には、音楽が溢れている。特に「パールストリートブルース」と題された章では何十曲ものアメリカ30年代当時のポピュラー音楽が(もちろんジャズも当時のポップスである)物語の構成要素として登場する。果たして2020年代に生きる私たちが、この楽曲群のうち何曲を口ずさむことができるだろうか?この楽曲群は鳴らされるべきだ。たとえそれが、パールストリートから海を隔てて1万キロ以上も離れた赤坂の地だとしても。

作品は一度この世界に生み出されたら、作家の手を離れる。作家は読者として、また自分の作品と出会うことになる。テクストは、読者に読まれることによって生まれ変わり、更新されてゆく。そしてその祝福は半永久的に続くのだ。めくるめく美しい物語に愛と感謝を込めて。

【詳細】

10/18(水)赤坂dot&blue

https://www.dot-blue.net

東京都港区赤坂7-9-7 バルビゾン74 1F

赤坂駅より徒歩5分

03-3568-3188

MC 

予約¥3000

当日 ¥3500

加藤咲希(DJ & Vocal)

浅川太平(Piano)

⏰タイムスケジュール⏰

19:00-19:40 DJプレイ

19:40-20:10 ピアノソロ

20:40-21:40 ボーカルライブ

(入れ替えなし)

実はこのトレヴェニアン特集とソフィア・コッポラ特集は双子の企画。

http://www.sakikato.com/?post_type=tribe_events&p=2318&preview=true

現代の都会に生きる女性と、近過去に都会を生き抜いた男性。どちらの物語も美しく、そして美しい物語には美しい音楽が欠かせない。

港町関内で、あるいは赤坂の地で。奇妙なメディアミックス体験にいらして下さいませ。

9/26(火)関内Ben Tenutoソフィア・コッポラ特集ライブ開催決定のお知らせ🦄💖

9/26(火)関内Ben Tenuto

🌈ソフィア・コッポラ特集ライブ開催決定のお知らせ🦄💖

コロナ罹患により、体調のことでご心配をおかけしております🙇‍♀️昨日からガイドラインによる自主隔離期間は明けています。

以前から計画していたこちらの特別ライブ、浅川Pとの話し合いの結果、予定どおり開催させていただくことになりました!(PはプロデューサーのP、そしてピアノのP🎹)

でき得る限り、精魂込めてやらせていただきます!このライブには特別な想いがあります。

まず地元横浜で、私のDJが初お披露目であること🎧✨

そして映画音楽シリーズとして、新たにソフィア・コッポラ監督の映画音楽からのみ選曲し、全曲新曲をお届けすること🌈🦄(浅川Pのオリジナルアレンジ曲を多数含みます)

DJ、ピアノソロ、ボーカルライブの三部構成になっているので、どこを切り取っても楽しんでいただけるのではないかと思います✨

⏰タイムテーブル⏰

19:00-19:40 DJ 

19:40-20:10 ピアノソロライブ

20:40-21:40 ボーカルライブ

ソフィア・コッポラ監督って誰?全然知らない!というそこのアナタ、全く問題ありません〜(まあ、一言で説明すれば、フランシス・フォード・コッポラ監督の娘さんですけど!)。音楽に造詣が深いソフィアの映画音楽は、例えば以下のような、皆が大好きなキラキラのポップスで埋め尽くされています。王道なようで微妙な外しの抜け感、甘くて切ない、女の子の世界です。

So Far Away – Carol King

I’m Not In Love – 10cc

Alone Again (Naturally) – Gilbert O’Sullivan

風をあつめて – はっぴいえんど

ジャズ曲も多用されていて、

I Fall In Love Too Easilyや、Smoke Gets In Your Eyes等のスタンダードも散りばめられています。

これらの楽曲を、ボーカルライブ、もしくはピアノソロでお届けします。浅川Pのピアノソロもぜひお楽しみに!

ライブ前に、1, 2作観れるかも、という方は、ぜひ”Virgin Suicides”か、”Lost In Translation”をおすすめします。

実はこの夏、私はとある自発的な取材でヨーロッパにいました。この件に関してはまた後日ご報告させて下さいね。

そして偶然にも偶然が重なり、80周年記念を誇るヴェネチア国際映画祭の現場に足を運ぶ機会に恵まれたのです。そこにはソフィア・コッポラ監督が、新作とともに訪れていたのでした。

 【詳細】

9/26(火)関内Ben Tenuto

https://ben-tenuto.owst.jp

横浜市中区弁天通3-48 

045-263-6778

MC 

予約¥2500

当日 ¥3000

加藤咲希(DJ & Vocal)

浅川太平(Piano)

実はこのソフィア・コッポラ特集と10/18(水)赤坂dot&blueでのトレヴェニアン特集は双子の企画。

http://www.sakikato.com/event/music-from-the-b…-of-pearl-street/

現代の都会に生きる女性と、近過去に都会を生き抜いた男性。どちらの物語も美しく、そして美しい物語には美しい音楽が欠かせない。

港町関内で、あるいは赤坂の地で。奇妙なメディアミックス体験にいらして下さいませ。

この夏最後のライブのお知らせ。

“Summer Sloth vol.2”
Bossa Nova & Jazz Live Show🏝

8/24(木)関内Venus
August 24th at Venus, Kannai

加藤咲希Saki Kato(Vo.)
浅川太平Taihei Asakawa(Pf.)

小説『異邦人』のムルソーは「太陽が眩しかったから」と言い、映画『太陽がいっぱい』はタイトルがそのもの。セシルが『悲しみよこんにちは』と呟いたのは真夏のコート・ダジュールでした。

Bossa Nova, Jazz, Lilla Flicka名義の ”Heavenly Blue”アコースティック英語詞ver.も織り交ぜて。贅沢な夏の最後のライブです。

https://www.venus-hk-j.com

横浜市中区太田町2-27ザ・バレル飛高ビル4F045-228-8559

1st 19:40, 2nd 21:00, 3rd 22:20

Charge
男性 ¥6,000軽食付
女性 ¥5,000 軽食+1 drink付