この夏最後のライブのお知らせ。

“Summer Sloth vol.2”
Bossa Nova & Jazz Live Show🏝

8/24(木)関内Venus
August 24th at Venus, Kannai

加藤咲希Saki Kato(Vo.)
浅川太平Taihei Asakawa(Pf.)

小説『異邦人』のムルソーは「太陽が眩しかったから」と言い、映画『太陽がいっぱい』はタイトルがそのもの。セシルが『悲しみよこんにちは』と呟いたのは真夏のコート・ダジュールでした。

Bossa Nova, Jazz, Lilla Flicka名義の ”Heavenly Blue”アコースティック英語詞ver.も織り交ぜて。贅沢な夏の最後のライブです。

https://www.venus-hk-j.com

横浜市中区太田町2-27ザ・バレル飛高ビル4F045-228-8559

1st 19:40, 2nd 21:00, 3rd 22:20

Charge
男性 ¥6,000軽食付
女性 ¥5,000 軽食+1 drink付

Jazz & bossa nova live show 7/21(金)関内Venus

次回ライブのお知らせ✨

“Summer Sloth”
Jazz & bossa nova live show🏝
7/21(金)関内Venus
July 21st at Venus, Kannai

https://www.venus-hk-j.com

横浜市中区太田町2-27ザ・バレル飛高ビル4F045-228-8559

加藤咲希(Vo.)
浅川太平(Pf.)

1st 19:40, 2nd 21:00, 3rd 22:20

今回のライブは“Summer Sloth”特集🐠
slothには、怠惰、ゆっくり動く人、もしくは動物のナマケモノという意味があります。

私はとにかく海が大好きで、特に夏、夏前後の数ヶ月は、体が海にいないときも、心は海にあります。何年かまえの夏に葉山の避暑地に滞在していたときに、海辺のオープンカフェで、美しい二人姉妹に遭遇したことがありました。と言っても交流があったわけではなくて、私は彼女たちを眺めていただけなのですが。何時間もの滞在時間の中で、白く細い彼女たちはひと言も喋らなかったし、何も食べなかった。海に面した方向に隣同士に座り、ただ彼女たちは、ピニャ・コラーダやマリブコーク等の甘くてアルコール度数の低いカクテルを、だらだらと飲み続けていたのでした。ロシア文学だったか、フランス文学だったか…姉妹のどちらかが何らかの文庫本をときおり開いて眺めていたような気がしますが記憶のねつ造かもしれません。記憶の主な役割はねつ造と再生です。

夏は過酷で暴力的でもある。『異邦人』の中でムルソーは「人を殺した理由」を問われると、「太陽がまぶしかったから」と答えるし、『太陽がいっぱい』(素晴らしい邦題)の完全犯罪は真夏の光が降り注ぐ白昼の海の上で起こる。これは何の科学的裏付けのない私の個人的な感覚だけど、スウェーデン人の鬱病罹患率が高いのは、冬が長いせいだけではなくて、夏の白夜のせいではないのかしら。ほとんど夜が来ない、ほぼ常に昼というのは、摩訶不思議な、ある種狂気的な世界です。

そんな夏の暴力的な側面も数々の素晴らしい物語を生み出して来ましたが、今回はあえて気怠い美人姉妹の夏の記憶を、最大限のチルアウトとして、再生してみたいと思います。つまり夏に涼しいライブです。ヨーロッパ人は老若男女、夏には平気で6週間とか休みを取りますが、なかなか日本の大人には難しいもの。ではせめてライブ鑑賞の際は…ぜひ本気でリラックスしにいらして下さい。Bossa Novaや夏にちなんだスタンダードをたっぷりと緩やかに。

とは言え、相変わらず私の中にこっそり選曲の裏テーマがあるだけなので、ふらっといらして下さった方は、スタンダードを歌っているんだな、と思われるだけだと思います(笑)

今考えているセットリストは、
Summer Night
The things We Did Last Summer
When Sumner Comes
Meditacão
Corcovado
Photographia
等々。

ごゆるりとお楽しみ下さいませ。

Vivir bien es la mejor venganza!
(優雅に暮らすことが最高の復讐である)

スペインの諺だそうです。

6/16 Ben Tenuto出演

ジャズボーカルライブのお知らせです🎙✨
6/16(金)関内Ben Tenuto

Jazz live show at Ben Tenuto, Kannai
June 16th @ 7:00 pm – 11:00 pm

https://ben-tenuto.owst.jp

横浜市中区弁天通3-48045-263-6778

【出演】
加藤咲希(Vo.)
浅川太平(Pf.)

1st 19:00, 2nd 20:10, 3rd 21:20

うっとりするような音色のグランドピアノ🎹
お食事も美味しいと評判です✨

今回もWoody Allenの映画音楽の世界もさらに進化させていきたいと思います🌃

引き続き、今回のライブのテーマもWoody Allen監督の『ウディ・アレンの愛と死』という映画。

1stは愛について
2ndは死について
3rdはWoody Allenの映画の劇中歌の中から選曲

とは言え、相変わらず私の中にこっそり選曲の裏テーマがあるだけなので、ふらっといらして下さった方は、スタンダードを歌っているんだな、と思われるだけだと思います(笑)

ジャズスタンダードの海の中に90-2000年代のヒットチューンも散りばめて。

選曲の妙で引き続きこのコンセプトライブにはBjörkのHyper-ballad、Britney SpearsのToxicもなぜか入っちゃう〜。

ご予約いただくと¥3500のミュージックチャージが¥500ディスカウントになるので、お越しをご検討下さってる方はぜひご予約を✨

最近またちょっとずつなら飲めるようになりました🍷

Pisces Sisters live show at Contrail on May 9th

次回、Pisces Sistersのライブは…💙

5/9(火)コントレイル渋谷
At Contrail Shibuya on 9th May

復活!パイシス・シスターズ第二弾✨
Pisces Sisters Reunion🐠Vol.2

Claire Natirbov (Vo.)
加藤咲希(Vo.)
浅川太平(Key.)

Open 6:00pm
1st 7:00
2nd 8:15
Charge ¥1,000 + TIP

カリフォルニア/N.Y.出身のアメリカンガール、Claireとのボーカルデュオ、パイシス・シスターズの復活ライブ第二弾です✨

Claireは夏前にいちど日本を留守にする可能性があるので、次のライブまではまたしばらく開いちゃうかも〜💦 なので、ぜひこの機会にお越し下さいませ❣️

The Andrew Sistersのヒットナンバーとして有名なBei Mir Bist Du Schön、Rum and Coca-Cola。

そしてMoon River、Girl from Ipanema等の珠玉の名曲は浅川太平さんのオリジナルデュオアレンジで歌います♊️

Claireが好きな日本語の歌詞がついている曲ということで、ザ・ピーナッツの『可愛い花/Petite Fleur』、荒井由美の『ひこうき雲』も引き続き歌います🌸

オルタナ&ロックも好きな私たちはNirvanaのHeart Shaped Boxもやったります❣️
すんごい暗くてポップな名曲。歌詞の最初にPisces出てくるし🐠カートも魚座だったんだよね。

ぜひご予約の上、お越し下さいませ✨

4/18関内ヴィナス出演

ふと思いたち、明日4/18の関内Venusライブ、各セットをコンセプチュアルに組んでみました✨

1stは愛が溢れて溢れて仕方ないという、頭がおかしい感じの楽曲達を🌸
全てはスウェーデンのジャズ/ポップス歌手Lisa Ekdahlの楽曲、”Rivers Of Love”にインスパイアされ始まったことです(あと花粉とLilla Flickaさんのせいです)。この曲は当時のLisaのパートナーのSalvadore Poe(すごい名前だ)がしたためたナンバーだとか。

2ndは去年から取り組んでいるウディ・アレンの映画音楽特集🌃🎬で、小粋な佳曲群を。日常そのものが美しいのだから、毎回がクライマックスでなくてよいのです。と言っても劇的な曲も多数含んでいるのですが、ウディの映画でかかっていたのだと思うと、まるで自分が映画の中の登場人物であるような、客観性のある不思議な視点が生まれます。

3rdはデビューアルバム”Anything Blue”からの楽曲のみ💙🎙レコ発以来歌っていなかった曲も歌います。ここ数年、常に新しいことしかやっていなかったので、デビュー後に私のことを知って下さった方々には逆に新鮮で貴重な機会かもしれません。

もちろん、私の裏コンセプトなど知らずにふらっといらして下さった方々にもお楽しみいただけるように、それぞれのセットに満遍なくスタンダードを散りばめてあります✨

お越しをお待ちしております♫

4/18(火)関内Venus

https://www.venus-hk-j.com

横浜市中区太田町2-27
ザ・バレル飛高ビル4F
045-228-8559

【出演】
加藤咲希(Vo.)
浅川太平(Pf.)

1st 19:40, 2nd 21:00, 3rd 22:20

TC (MC込み)
男性 ¥6,000 お通し2品付き(税別)
女性 ¥5,000 お通し2品.Onedrink付き(税別)

Jazz live show April 18th

Lilla FlickaさんがDJデビューに震えているのを横目で見つつ、わたくし咲希は黙々とジャズライブの準備をしています🎙💕✨

4/18(火)関内Venus
April 18th Jazz live show at Venus, Kannai

https://www.venus-hk-j.com

横浜市中区太田町2-27 ザ・バレル飛高ビル4F Tel: 045-228-8559

【出演】
加藤咲希(Vo.)
浅川太平(Pf.)

1st 19:40, 2nd 21:00, 3rd 22:20

TC (MC込み)
男性 ¥6,000 お通し2品付き(税別)
女性 ¥5,000 お通し2品.Onedrink付き(税別)

花粉症に疲れ切った(私の 笑)心身がちょっぴり温かくなるような、小粋な佳曲を。人々を惹きつけてやまないスウィング。スウィングが好きでない人なんているのかしら。アメリカ最大級の発明のひとつ!

そうそう、お誕生日にプレゼントしていただいたウディ・アレンの分厚い自伝、2/3くらいまで来たのですが、ウディ最高すぎる。心はNYのダイナー、エレインズに飛んでいます。そこにはルイーズ・ラッサーやダイアン・キートンやマリエル・ヘミングウェイがいるに違いない。もちろんお散歩はセントラルパークで。野毛山動物園でもいいけどね!

ブログ移行とPisces Sisters復活ライブのお知らせ

こんばんは🌟

実は最近、こちらでこっそりブログを書いています。あられもない、あんなことやこんなこと!を書いてますよー。

https://note.com/sakikato/all

そして!

特別ライブのお知らせです💙

Special Jazz Live Show

4/3(月)コントレイル渋谷
At Contrail Shibuya on 3rd April

復活!パイシス・シスターズ/Pisces Sisters Reunion🐠

https://contrail-shibuya.com
渋谷区道玄坂1-15-7 セントラル道玄坂1階
03-6433-7991

Claire Natirbov (Vo.)
加藤咲希/Saki Kato (Vo.)
浅川太平/Taihei Asakawa (Key.)

Open 6:00pm
1st 7:00
2nd 8:15
Charge ¥1,000 + TIP

カリフォルニア/N.Y.出身のアメリカンガール、Claireとのボーカルデュオ、パイシス・シスターズの復活ライブです✨

昨日リハでした♫スタジオ出た後にぱちり。

The Andrew Sistersのヒットナンバーとして有名なBei Mir Bist Du Schön、Rum and Coca-Cola。

そしてMoon River、Girl from Ipanema等の珠玉の名曲は浅川太平さんのオリジナルデュオアレンジで歌います♊️

Claireが好きな日本語の歌詞がついている曲ということで、ザ・ピーナッツの『可愛い花/Petite Fleur』、荒井由美の『ひこうき雲』もセットリストに加えました🌸

ぜひご予約の上、お越し下さいませ✨

Abbey Lincoln ”The World Is Falling Down”訳詞とか

卓越した技巧と文学的な背景や引用に溢れた作詞家の仕事は素晴らしい。たとえいくらLorenz Hartの人生が抑鬱、依存症、自身の外見やセクシャリティに関する苦難に満ちていようとも、彼には技術と知識があった。こちらアジアの極東でも2月になるとあらゆる商業施設でこぞってかけ出す”My Funny Valentine“や、Woody Allenの映画でお馴染み”Manhattan”も、私が世界でいちばん親和性を感じるジャズスタンダード曲も、彼の作品だ。

でも、シンガーソングライターという生き物が作った、技術的にはほとんど洗練されていない、ただ言いたいことがあって、それが曲になってしまった、というタイプの曲も、ほんとうに魅力的。たとえば、Abbey Lincolnの ”The World Is Falling Down”。

私はこの曲の背景を何も知らない。私程度の検索能力では調べても情報に辿り着けなかった。でもその歌唱と歌詞と演奏と楽曲そのものが、雄弁に自身のことを語っている。たぶん、この曲の訳詞はインターネット上には上がっていない。私の中には相変わらず、何か美しいものに触れたときに、それを英語と日本語という二つの言語で表したいという欲求があるので、誰に頼まれるでもなく、いや、おそらく自分自身の為に、この歌詞を訳してみる。

これは葬送曲だ。人を弔うときに、歌ったり、楽器を奏でたり、踊ったりする、という文化が世界には存在する。ニューオリンズにも、その文化的遺伝子は引き継がれた。

優れた音楽家は言う、言語は音楽を凌駕するのだと。私は思う、音楽は、言語を凌駕するのだと。でもこの楽曲はこの議論をその魅力によって一瞬で終わらせることができる。歌は言語であり、同時に音楽なのだ。


“The World Is Falling Down”
 By Abbey Lincoln

There are some folks
I used to know
Who used to smile
And say hello
And spin the world
And turn the page
Entertaining from the stage
かつて私が知っていた人々
笑顔で声を掛けあった
私たちは世界を動かして
ページをめくった
私たちはステージ上の
エンターテイナー

Father Time
Forever true
Loves its own
And me and you
Disappear just like the sun
When the day is done
時の神様は
自身の永遠性を愛する
そして私と貴方は
ただ消える
その日の仕事を終えた
太陽みたいに

The world is falling down
Hold my hand
It’s a lonely sound
Hold my hand
世界が落ちていく
手を繋いで
それは孤独の音楽
手を繋いで

We’ll follow the breeze
And go like the wind
And look for a place
Where the willows end
私たちはそよ風を辿り
風のように去る
探しているのは
柳がこうべを垂れる場所

The world is falling down
Hold my hand, hold my hand
Hold my hand, hold my hand
世界が落ちていく
手を繋いで、手を繋いで
手を繋いで、手を繋いで

Summer’s gone
And winter’s here
We had a lot of rain last year
The news is really very sad
The time is late
The fruit is bad
夏は行き
冬が来た
去年はたくさん雨が降った
ほんとうにかなしいニュースばかり
時は遅く
果実は腐っている

The morning’s come
And roosters crow
And people have no place to go
And disappear
Just like the sun
When the day is done
朝が来て
雄鶏が鳴く
人々には行くあてがない
そして消える
その日の仕事を終えた
太陽みたいに

The world is falling down
Hold my hand
It’s a lonely sound
Hold my hand
世界が落ちていく
手を繋いで
これは孤独の音楽
手を繋いで

We’ll follow the sound
And live for today
And look for a place
Where the children play
私たちは音を辿って
今日の為に生きる
探しているのは
子供たちが戯れる場所

The world is falling down
Hold my hand, hold my hand
Hold my hand, hold my hand
世界が落ちていく
手を繋いで、手を繋いで
手を繋いで、手を繋いで


ここで “The World Is Falling Down” の訳詞は終わり。

この曲を含んだ美しくスウィンギーな楽曲たちを以下のライブで歌いたいと思います。

2023年
2/21(火)関内Venus

https://www.venus-hk-j.com
横浜市中区太田町2-27ザ・バレル飛高ビル4F
045-228-8559


【出演】
加藤咲希(Vo.)
浅川太平(Pf.)

1st 19:40, 2nd 21:00, 3rd 22:20


私はこの文章をなぜかKeith JarrettのThe Köln Concertを聴きながら書いたりしている。
次はやっぱりAbbey Lincolnを聴こうっと。

訳したのはこの曲ね。
https://youtu.be/UpzuSUVfXJI

2/21関内ヴィナスJAZZボーカルライブ

ジャズボーカルライブのお知らせです🎙✨


2/21(火)関内Venus

https://www.venus-hk-j.com

横浜市中区太田町2-27 ザ・バレル飛高ビル4F

045-228-8559

【出演】
加藤咲希(Vo.)
浅川太平(Pf.)

1st 19:40, 2nd 21:00, 3rd 22:20

ありがたいことに関内ヴィナスには月に2回ほど出演させていただくことが多いです〜✨とは言え、それぞれ全く違ったライブ❣️

Venus Sistersでは仲良し三人娘のコーラスで和気藹々と、抱腹絶倒ライブ。

ピアノ浅川太平さんとのデュオライブでは、ジャズボーカルなるものと向き合った全く別世界の深淵を辿ります。

今回お聴きいただく新曲はAbbey Lincolnのオリジナル曲 ”The World Is Falling Down”
や、”But Not For Me”、 “Come Rain Or Come Shine” 等、スウィンギーでブルージーなナンバーたち。中村八大作曲/永六輔作詞の日本語の名曲も(これで何の曲かわかる人にはすぐわかっちゃう…)。

去年から取り組んできたWoody Allenの映画音楽の世界もさらに進化させていきたいと思います✨

2/22は、ニャンニャンニャンで猫の日、かつ2は愛の数字なので愛の日らしい。私のライブは2/21なので、愛の一歩手前で、お待ちしております。