2007年に1stアルバム『Taihei Asakawa』(Roving Spirits)、2011年に2ndアルバム『Catastrophe in Jazz』(Roving Spirits)、2013年に3rdアルバム『Touch of Winter』(D-musica)、2018年に初のスタンダードでのライブ録音となる4thアルバム『Waltz for Debby』(Cortez Sound)、2020年、日本とヨーロッパを中心に国際的な活動を続けているドラマー池長一美とデュオユニットNordNoteでデュオアルバム『NordNote』(Time Machine Records TMCD-1020)をそれぞれリリース。
ポルノよりもポルノ的なもの。90年代後半の片田舎の中高生ってこんな感じ(私は横浜の片田舎出身、横浜は広い)。全ての集約点の9月15日ってAnything Blue横浜公演と同じ日だなあ。はっぴいえんど「風をあつめて」ってFly Me To The Moonのヴァースの和訳と一緒じゃないの。これぐらいのシンクロニシティーは日常の我が摩訶不思議人生。というか、これぐらいのセレンディピティは誰の人生にも必ず起きている。唯一の違いは、気づくか気づかないか。
あまり知られていないけれど、Fly Me To The Moonの歌詞のヴァース部分はこうやって始まる。
Poets often use many words To say just a simple thing It takes thoughts and time and rhyme To make a poem sing With music and words I’ve been playing For you, I have written a song To be sure that you’ll know what I’m saying I’ll translate as I go along…
Fly me to the moon And let me play among the stars
Blue Lotusのピアノソロの間、一瞬の気の緩みで、目の潤いが増してしまい、Anything Blueに至っては時間差攻撃で今度は鼻からいつ水滴が落ちてしまうのかと、気が気でなかった、と言えば大袈裟であるが、顔面に多少の異変があったのは確かである。自作曲Anything Blueに対する感慨はもう何もない。あの曲はドキュメントであって、全てノンフィクションだけれど、産み落として以降、あの曲の中の物語はどんどん私から離れていって、今では全くもって私のものでなくなって、世界に帰属するものとなった。