ブログ移行とPisces Sisters復活ライブのお知らせ

こんばんは🌟

実は最近、こちらでこっそりブログを書いています。あられもない、あんなことやこんなこと!を書いてますよー。

https://note.com/sakikato/all

そして!

特別ライブのお知らせです💙

Special Jazz Live Show

4/3(月)コントレイル渋谷
At Contrail Shibuya on 3rd April

復活!パイシス・シスターズ/Pisces Sisters Reunion🐠

https://contrail-shibuya.com
渋谷区道玄坂1-15-7 セントラル道玄坂1階
03-6433-7991

Claire Natirbov (Vo.)
加藤咲希/Saki Kato (Vo.)
浅川太平/Taihei Asakawa (Key.)

Open 6:00pm
1st 7:00
2nd 8:15
Charge ¥1,000 + TIP

カリフォルニア/N.Y.出身のアメリカンガール、Claireとのボーカルデュオ、パイシス・シスターズの復活ライブです✨

昨日リハでした♫スタジオ出た後にぱちり。

The Andrew Sistersのヒットナンバーとして有名なBei Mir Bist Du Schön、Rum and Coca-Cola。

そしてMoon River、Girl from Ipanema等の珠玉の名曲は浅川太平さんのオリジナルデュオアレンジで歌います♊️

Claireが好きな日本語の歌詞がついている曲ということで、ザ・ピーナッツの『可愛い花/Petite Fleur』、荒井由美の『ひこうき雲』もセットリストに加えました🌸

ぜひご予約の上、お越し下さいませ✨

Abbey Lincoln ”The World Is Falling Down”訳詞とか

卓越した技巧と文学的な背景や引用に溢れた作詞家の仕事は素晴らしい。たとえいくらLorenz Hartの人生が抑鬱、依存症、自身の外見やセクシャリティに関する苦難に満ちていようとも、彼には技術と知識があった。こちらアジアの極東でも2月になるとあらゆる商業施設でこぞってかけ出す”My Funny Valentine“や、Woody Allenの映画でお馴染み”Manhattan”も、私が世界でいちばん親和性を感じるジャズスタンダード曲も、彼の作品だ。

でも、シンガーソングライターという生き物が作った、技術的にはほとんど洗練されていない、ただ言いたいことがあって、それが曲になってしまった、というタイプの曲も、ほんとうに魅力的。たとえば、Abbey Lincolnの ”The World Is Falling Down”。

私はこの曲の背景を何も知らない。私程度の検索能力では調べても情報に辿り着けなかった。でもその歌唱と歌詞と演奏と楽曲そのものが、雄弁に自身のことを語っている。たぶん、この曲の訳詞はインターネット上には上がっていない。私の中には相変わらず、何か美しいものに触れたときに、それを英語と日本語という二つの言語で表したいという欲求があるので、誰に頼まれるでもなく、いや、おそらく自分自身の為に、この歌詞を訳してみる。

これは葬送曲だ。人を弔うときに、歌ったり、楽器を奏でたり、踊ったりする、という文化が世界には存在する。ニューオリンズにも、その文化的遺伝子は引き継がれた。

優れた音楽家は言う、言語は音楽を凌駕するのだと。私は思う、音楽は、言語を凌駕するのだと。でもこの楽曲はこの議論をその魅力によって一瞬で終わらせることができる。歌は言語であり、同時に音楽なのだ。


“The World Is Falling Down”
 By Abbey Lincoln

There are some folks
I used to know
Who used to smile
And say hello
And spin the world
And turn the page
Entertaining from the stage
かつて私が知っていた人々
笑顔で声を掛けあった
私たちは世界を動かして
ページをめくった
私たちはステージ上の
エンターテイナー

Father Time
Forever true
Loves its own
And me and you
Disappear just like the sun
When the day is done
時の神様は
自身の永遠性を愛する
そして私と貴方は
ただ消える
その日の仕事を終えた
太陽みたいに

The world is falling down
Hold my hand
It’s a lonely sound
Hold my hand
世界が落ちていく
手を繋いで
それは孤独の音楽
手を繋いで

We’ll follow the breeze
And go like the wind
And look for a place
Where the willows end
私たちはそよ風を辿り
風のように去る
探しているのは
柳がこうべを垂れる場所

The world is falling down
Hold my hand, hold my hand
Hold my hand, hold my hand
世界が落ちていく
手を繋いで、手を繋いで
手を繋いで、手を繋いで

Summer’s gone
And winter’s here
We had a lot of rain last year
The news is really very sad
The time is late
The fruit is bad
夏は行き
冬が来た
去年はたくさん雨が降った
ほんとうにかなしいニュースばかり
時は遅く
果実は腐っている

The morning’s come
And roosters crow
And people have no place to go
And disappear
Just like the sun
When the day is done
朝が来て
雄鶏が鳴く
人々には行くあてがない
そして消える
その日の仕事を終えた
太陽みたいに

The world is falling down
Hold my hand
It’s a lonely sound
Hold my hand
世界が落ちていく
手を繋いで
これは孤独の音楽
手を繋いで

We’ll follow the sound
And live for today
And look for a place
Where the children play
私たちは音を辿って
今日の為に生きる
探しているのは
子供たちが戯れる場所

The world is falling down
Hold my hand, hold my hand
Hold my hand, hold my hand
世界が落ちていく
手を繋いで、手を繋いで
手を繋いで、手を繋いで


ここで “The World Is Falling Down” の訳詞は終わり。

この曲を含んだ美しくスウィンギーな楽曲たちを以下のライブで歌いたいと思います。

2023年
2/21(火)関内Venus

https://www.venus-hk-j.com
横浜市中区太田町2-27ザ・バレル飛高ビル4F
045-228-8559


【出演】
加藤咲希(Vo.)
浅川太平(Pf.)

1st 19:40, 2nd 21:00, 3rd 22:20


私はこの文章をなぜかKeith JarrettのThe Köln Concertを聴きながら書いたりしている。
次はやっぱりAbbey Lincolnを聴こうっと。

訳したのはこの曲ね。
https://youtu.be/UpzuSUVfXJI

2/21関内ヴィナスJAZZボーカルライブ

ジャズボーカルライブのお知らせです🎙✨


2/21(火)関内Venus

https://www.venus-hk-j.com

横浜市中区太田町2-27 ザ・バレル飛高ビル4F

045-228-8559

【出演】
加藤咲希(Vo.)
浅川太平(Pf.)

1st 19:40, 2nd 21:00, 3rd 22:20

ありがたいことに関内ヴィナスには月に2回ほど出演させていただくことが多いです〜✨とは言え、それぞれ全く違ったライブ❣️

Venus Sistersでは仲良し三人娘のコーラスで和気藹々と、抱腹絶倒ライブ。

ピアノ浅川太平さんとのデュオライブでは、ジャズボーカルなるものと向き合った全く別世界の深淵を辿ります。

今回お聴きいただく新曲はAbbey Lincolnのオリジナル曲 ”The World Is Falling Down”
や、”But Not For Me”、 “Come Rain Or Come Shine” 等、スウィンギーでブルージーなナンバーたち。中村八大作曲/永六輔作詞の日本語の名曲も(これで何の曲かわかる人にはすぐわかっちゃう…)。

去年から取り組んできたWoody Allenの映画音楽の世界もさらに進化させていきたいと思います✨

2/22は、ニャンニャンニャンで猫の日、かつ2は愛の数字なので愛の日らしい。私のライブは2/21なので、愛の一歩手前で、お待ちしております。

Lilla Flickaニュース!

本日のLilla Flickaニュース💖💚

ネタがありすぎて追いつきません〜😱✨が、できるだけ網羅してみる我が試み❣️


タワーレコード新宿店と渋谷店にて展開中🌈
1/25(水)全国販売開始のLilla Flicka & 新音楽制作工房名義の1stアルバム『通過儀礼/Initiation』

両店舗に行ってご挨拶✨コメントカードを書いてきたよ💖作品が店頭に並んでるのって嬉しいね😃Thank youuu🧡


CDジャーナルのサイトから発信、Yahooニュースにもなってる😳✨Lilla Flickaの新作インタヴュー、我ながらめちゃ面白いのでぜひ読んでくださーい❣️何が面白いって、インタヴュワー猿渡剛さんの文章が面白い😆昔のジャズ雑誌のライターさんみたいな粋を感じます。私はいつもの私で言葉の量がマッシヴなので、飛ばして前後だけ読んでください(笑)

CDジャーナル掲載インタヴュー
https://news.yahoo.co.jp/articles/efb3496e336cb078a82c43a02fa66a33477a29bd


1/25(水)に全国発売したてほやほや✨
CDのご購入、配信でお聴きの方もこちらのリンクからどうぞ❣️
https://linktr.ee/Lilla_Flicka_and_SHIN_ON_GAK?fbclid=IwAR1rXNeLNQid4XFrXumPYOQLRoZ8-WaM-nO1BN3yfGk-ASI2Hmb9i3I8lP8


音楽サイト、「リアルサウンド」でもニュース記事にしていただいてます💜

リリース情報
https://realsound.jp/2023/01/post-1242004.html

インタヴュー記事(これも長いけど面白いよ!菊地成孔代表のコメントもあるし!未読の方はぜひ✨こちらは私のマッシヴな言葉をライターさんが簡潔にまとめてくれてるので読みやすいかもね?)
https://realsound.jp/2022/12/post-1198403.html

ふー、とりいそぎこんな感じ!めまぐるしい毎日ですが、みんな付いてきてねー?🖖💖

『通過儀礼/Initiation』全国発売開始!

Lilla Flicka & 新音楽制作工房1stアルバム
『通過儀礼/Initiation』のCDが遂に1/25(水)全国のストアで販売開始🎉Amazonでも買えるようになるよ💖💚

The 1st album by Lilla Flicka & SHIN-ON-GAK “Initiation” will be out national & world widely on Amazon & everywhere on 25th Jan.

アーティスト・ヤシマロパちゃん作の豪華28Pブックレット、全曲対訳&イメージデザイン付き❣️

中身をチラ見せ✨

サインが欲しい人はここから買ってね↓
https://kogumasound.base.shop/items/69350324

Sweet Georgia Brown対訳と1/16ライブのお知らせ

ジャズスタンダード
Sweet Georgia Brown(対訳)

Verse 1:
She just got here yesterday
Things are hot here now they say
There’s a big change in town
昨日彼女が街にやってきた
彼らが言うには、すでに熱は高まっている
大きな変化が街に訪れた

Gals are jealous, there’s no doubt
All the guys just rave about
Sweet, Sweet Georgia Brown
女性陣は嫉妬する、疑いようもなく
男達はみんな熱狂の渦にいる
可愛い、可愛いジョージア・ブラウン

And ever since she came
The common folks all claim, say;
(※注1)
彼女が来て以来、世間一般の皆さんは
口を揃えて言っている

Chorus 1:
No gal made has got a shade on
Sweet Georgia Brown
Two left feet, but oh, so neat has
Sweet Georgia Brown
どんなに魅了的な女性も彼女には敵わない
超絶可愛いジョージア・ブラウン
そんなに踊りは得意な方じゃないけど
でもめちゃくちゃ綺麗で品があって
セクシーなジョージア・ブラウン

They all sigh and wanna die for
Sweet Georgia Brown
I’ll tell you just why
You know I don’t lie (not much!)
みんなが溜息をついて、彼女の為に死にたいとさえ思う
超絶可愛いジョージア・ブラウン
なんでか教えてあげようか?
私が嘘をつかないって知っているでしょう
(そんなにはね!)

It’s been said she knocks ‘em dead
When she lands in town
Since she came why it’s a shame
How she’s cooled ‘em down
彼女はその魅力で人を殺すことができる
街に降り立った瞬間に
全ての人間が黙りこくったことは
何の不思議でもない

Fellas that she can’t get are
Fellas that she ain’t met
Georgia claimed her, Georgia named her
Sweet Georgia Brown
彼女がモノにできない男達は(※注2)
彼女がまだ会ったことのない男達だけ
ジョージア州が宣言したの(※注3)
ジョージア州が彼女を名付けたの
スウィート・ジョージア・ブラウン

※注1
ここの”common”を”colored”としているヴァージョンの歌詞も多いけれど、”colored”とは「有色人種」のことなので死語。”common”を使うと「パンピー」的な少し皮肉を込めた意味になります。

※注2
ここの修辞技巧がわからないと意味が取れない。
Fellas that she can’t get が長い主語で”that”は関係代名詞。”that”以下が”Fellas”の説明になっている。areが付いてこれが述語動詞「彼女がgetできない男達とは」。

その後続き、Fellas that she ain’t metも同じように関係代名詞が使われている。”that”以下が”Fellas”の説明。FellasはどんなFellasか、彼女がまだ会ったことのないFellas。ご存じ”ain’t“は、時制も数も関係なく使える否定のスラング。

ここの文章の構成は、単純化すると、
「〜は、〜だ。」。
「〜」の部分、両方とも関係代名詞が使われているので、どこが述語動詞(文章の中でいちばん中心となる動詞)か把握しないと意味がわからなくなるので気をつけましょう。

※注3
ネットで検索したところ、どの和訳でもここの部分で苦労しているみたいだったけど、何のことはない、英語版のWikipediaに説明がありました。曲の作詞家は実在した自分の娘のGeorgia Brownちゃんに捧げてこの曲の歌詞のアイデアを思いついたらしいのだけど、それを耳にしたGeogia州の下院議員が、この子がジョーシア州に因んで名付けられたことを州議会で宣言する、と言う流れがあったらしいです。

そして、前置きがすんごい長いのですが(読んでくれる人いるのか 笑。いたら愛しています!)この名曲「Sweet Georgia Brown」を含んだ新作アルバム『Sweet & Lowdown』は限定生産だったのですが、おかげさまで売り切れました!でもにゃにゃんと、数枚サンプル盤を発見!

明日1/16(月)関内Venusのライブに持っていきます🧡

いろいろな山場を越えて、全速力で走ってきた後の不思議な気持ちです。最近歌っていなかった、ジャズを歌い始めた頃に歌っていた楽曲たちを発掘して、何曲か歌ってみたいなと思っています。ひとつひとつが音との、お客様との一期一会で、大切なライブです。セットの合間には、最近起きた出来事のお話をしたり、したいですね。

1/16(月)関内Venus🌟

https://www.venus-hk-j.com

横浜市中区太田町2-27ザ・バレル飛高ビル4F

045-228-8559

浅川太平(Pf.)
1st 19:40, 2nd 21:00, 3rd 22:20

お越しをお待ちしております😌

横浜ジャズ界、橋本宏之先生のこと

橋本宏之先生が亡くなった。めちゃくちゃかっこいいピアニストさんだった。関内Speak Lowのハウスピアニストを何十年も!勤めあげられた方だった。

私がジャズに魅せられたのはWoody Allenと菊地成孔師匠がきっかけだったけれど、実際に歌い始めたのは関内Speak Lowで、大学4年生のときにアルバイトで入ったことがきっかけだった。今でも覚えている、どきどきしながら電話をかけた。れい子ママがあの独特のまったりした声で、いちおうねー、履歴書持ってきて。写真なんていいからさ、とりあえずまずおいでよ。電話をかけたとき以上に面接では緊張していた。何を着て行ったかまで鮮明に覚えている。当時まだ野口美佳がCEOだったランジェリー通販のピーチジョン、洋服も売っていたのだ。モスグリーンの、胸と背中ががばりと大きく開いたワンピースに当時のはち切れそうな体を押し込んで行った。「ジャズバー」の面接には自分の手持ちの中でも最大限に大人びた服を着て行くべきだと思ったのだ。大学4年生の最大限の背伸びだった。

面接官のれい子ママを待っている間に初老の紳士がすっと店内に入って来て、おもむろにピアノを奏で始めた。面接は1stセットの間に行われ、たったの1分ぐらいだったように思う。ふーん、大学生なの。まあ、じゃあ空いているところ入ってみて。ピアノの音がずっと流れている。私の注目がピアノにあることに気づいたれい子ママが、今日は好きなだけ聴いて行っていいよ、と言ってくれた。それが、私が初めて生の現場で聴いたジャズだ。それは、セクシーで、遊び心に満ちて、どこかもの哀しく、無骨でもあり、でもやっぱりキラキラした音楽だった。ここでバイトするんだ、こんなに素敵なピアニストさんが弾いている場所で。私はワクワクした。それから10年ほども橋本先生のピアノを聴き続け、橋本先生の伴奏で歌わせていただき、Speak Lowにお世話になるとは全く思いもよらなかった。というかジャズ歌手の末席に名を連ねることになるとは思いもよらなかった。何もかもが夢のよう。

当時私はすでにLilla Flickaというポップバンドを主宰して歌っていたけれど、ジャズは憧れの音楽で歌ってはいなかった。歌えるとも思っていなかった。でもアルバイトを続けて数ヶ月たった頃だろうか、橋本先生が言った。咲希ちゃん、何か歌ってみればいいじゃない。私が面接で言った、ポップバンドをやっているということを、橋本先生は耳にしていたのだ。誰も覚えていなかったのに。橋本先生は誰よりも記憶力がよかった。でも私はジャズは何も歌えないです。いいから、何でも伴奏するから、まずは歌ってみなさい。そうやって私はカウンター業をやりながらジャズを歌い始めた。気がついたらいつの間にかレパートリーが増え、Speak Lowに出入りするミュージシャンの方々やお客様との繋がりが自然とできていった。

私をソロのジャズ歌手としてデビューさせてくれたのも橋本先生。関内にあったJazzmen Clubでのライブに歌手として呼んで下さった。共演は息子氏、素晴らしいベーシストの鈴木健市さん。橋本先生は毎日Speak Lowでの演奏があるので、Speak Lowの演奏の合間の掛け持ちライブだった。エネルギッシュだった。私が歌手活動に専念する為に長年お世話になったSpeak Lowのバイトを辞めるときに、橋本先生がおっしゃった。いろんなたくさんの人と共演して、勉強して、大きくなってね。その後、歌手としてSpeak lowに戻り、出演させていただくようになった。

コロナ前だから、確かあれは2020年頃、セットの合間に初めて橋本先生がひとこと言ってくれた、なかなかカッコよくなって来たんじゃないの。2021年にジャズ歌手としてアルバムデビューしたときにはJAZZ JAPANの特集記事を目を細めて読んでくれた。これからだねえ。橋本先生が言った。橋本先生、私は全然まだまだです。

Speak Lowでアルバイトしていた頃、夜遅くなると、よく橋本先生が車で送ってくれた。車内ではいつもビバップが、チャーリー・パーカーがかかっていた。先生いつもビバップなんですね。飽きないねえ、馬鹿の一つ覚えで。橋本先生は、お茶目で、ひょうきんで、聡明で、お洒落で、たくさんの本を読んで、音楽を聴いて、実は最近の音楽にもかなり詳しかった。子供の頃は美空ひばりとよく遊んだとか、十代のときから親に内緒でピアニストをやってたこととか、米軍基地内での話、ハンク・ジョーンズと友達だったこととか(ホテルで演奏していたらちょうど宿泊していて仲良くなったとか)、モテモテだったこととか(先生は一切口説かない、女性が勝手に付いて来ちゃうタイプ)、とっても優しかったこと、新人にもベテランにも全く分け隔てなかったこと。

実はこっそり、橋本先生にいつかインタヴューして、日本ジャズ界の生き証人の話を伝記にしたいと思っていた。それは叶わなかったけど。でも、橋本先生が教えてくれたキラキラの活劇と、キラキラの魔法使いのピアノは、私の中に、周りの人間に、残っています。橋本先生、おつかれさまでした。ありがとうございました。

Speak Lowは業界用語で言ういわゆる夜店である。一説によるとジャズは売春宿で始まった音楽だ。売春宿で奏でられていたジャズも、日本の大学のジャズ科で習ったジャズも、NYに留学して勉強して来たジャズも、ジャズはジャズで、聴こえてくることが全てで、よい演奏、よい歌であれば、出自は全く関係ない。私は夜店出身のジャズ歌手だ。そして出自とは関係なく歌がまだまだなので、死ぬまでにはよい歌が歌えるようになりたいです。

橋本先生のfacebookのプロフィールにはこう書いてある。

「ジャズが好きでピアノを弾いております」

先生、天国でも絶対ピアノ弾いてるな。

Lilla Flicka & 新音楽制作工房『通過儀礼/Initiation』 本日デジタルリリース!

Finally, the 1st album “通過儀礼/Initiation” by Lilla Flicka & SHIN-ON-GAK has just been released digitally on all the music streaming sites all over the world🌈💜✨

遂に、Lilla Flicka & 新音楽制作工房名義の1stアルバム『通過儀礼/Initiation』があらゆる音楽配信サイトでデジタルリリースされました🌈💜✨

https://big-up.style/v5H1vxm6UU

I love you all who collaborated with me to make this album, I love you all who listen to this album in the past, right now, and in the future from the bottom of my heart. May this beautiful music save your loneliness as it saved my loneliness🌟

このアルバム制作に携わってくれた全ての方、そして過去、現在、未来におけるこのアルバムのリスナーの皆さんを、心から愛しています。この美しい音楽が、私の孤独を救ってくれたように、貴方の孤独を救いますように🌟

[Epilogue]

I felt like I would die. I don’t mean I want to die. I thought I might die since I could let this beauty out to the world. Since I did everything that I could, I thought my role in this world may have been done. But if I go to bed tonight and if I can still open my eyes tomorrow morning as I am, I’ll be very grateful. Then I swear, I’ll dedicate myself to where music and literature cross as I have done so. 

【エピローグ】

私は明日死ぬかもしれないと思う。死にたい、ではなく、死ぬのではないかと思う。こんなに美しいものを世界に表出させることができて、できることは全て最大限やって、ひとつの役目が終わったのではないかと。でももし、今夜私が眠り、明日また私として目が覚めることができたなら、感謝し、音楽と文学の交差するところに、今までもそうであったように、身を捧げて生きていくことを誓います。

2023/1/16関内ヴィナスJAZZ歌い初め

言語とは、引用、引用、引用のシステムにほかならないのです!とボルヘスは言ったとか言わないとか。音楽も人間も、というかあらゆる万物が。人間とは、引用、引用、引用のシステムにほかならないのです(神の)!著作権とか土地とか財産の所有ってまじでなんなの、と無活動無修正アナーキストは思うのでした。

私の今年の歌い初めはこちら✨

1/16(月)は、横浜のホーム、関内ヴィナスに出演します🌟
https://www.venus-hk-j.com

浅川太平(Pf.)
1st 19:40, 2nd 21:00, 3rd 22:20

ジャズボーカルとリスナーは既に知っていることだから、あたりまえすぎてわざわざ言ったりしないんだけど、新年の野暮を。浅川さんの歌伴はやばいです(もちろんdopeの意味で)。インストも全く別の方向にめちゃくちゃやばいけど。本当に周りに天才しかいなくて困ったな〜(嘘、困ってない、楽しすぎる)。天才に恵まれ続ける人生です。

写真は「新しい家族が増えました」。最近よくこのひとと一緒に寝てまーす。

Merry Christmas! コグマサウンドラインナップ☆

God Jul(もちろんスウェーデン語)
🌟🎄

ただいまカフェで作業中〜☕️
ぜんぜんしあわせ。やるべきことをやっているのですから〜😊

ふと思いついて、12/25〜26の間にKOGUMA Sound(私の自主レーベル)のグッズをご購入くださった素敵な紳士淑女の皆さまには、おひとりおひとりに宛てた手書きのクリスマスカード付きで、発送させていただきます❤️

有料ライブ動画ご購入の場合は、こちらもおひとりおひとりに宛てたボイスメッセージをネット経由でお送りします✨

ご自身への、ひいては私へのプレゼントに(お願いしますっ🙏)いかがですか😆

KOGUMA Soundショップはこちら↓
https://kogumasound.base.shop

💚グッズラインナップ💚

【有料動画】
11/29にJZ Bratで開催し、ご好評いただきました『Saki Kato Sings Woody Allen』ライブのハイライトを約40分に凝縮✨
来れなかった方も、お越しくださった方も、ぜひ❣️
https://kogumasound.base.shop/items/69950716

【CD】
Lilla Flicka & 新音楽制作工房
『通過儀礼/Initiation』¥3,000
オリジナル曲のみで構成された極上のPOPS!
https://kogumasound.base.shop/items/69350324

【CD】
加藤咲希
『Anything Blue』¥3,000
クラウドファンディングで作らせていただいた私のデビューアルバム。トオイダイスケさんプロデュース、菊地成孔さん参加。
https://kogumasound.base.shop/items/69351960

【CD】
加藤咲希/浅川太平 ¥2,000
『Sweet & Lowdown』
ウディ・アレンの映画音楽のみでスウィンギーに。できたてほやほや、ジャズシンガーとしての2枚目。
https://kogumasound.base.shop/items/69349778

【2023年版卓上カレンダー】
『When Summer Comes』¥2,000
Oscar Petersonの楽曲にインスパイアされて、夏の海で撮った撮り下ろし写真をメインに。(※残り僅か❣️)
https://kogumasound.base.shop/items/69350155

【DVD/ブルーレイ】
『The Documentary of Anything Blue』
¥6,500
デビューアルバム、『Anything Blue』の制作&ツアードキュメンタリー。
菊地成孔さん、小川恵理紗ちゃん、今をときめくミュージシャンのインタビューも✨
私がニコニコしながら不穏なことを言っているのがチャームポイント(と思っていただきたい)…。
DVD
https://kogumasound.base.shop/items/69350594

ブルーレイ
https://kogumasound.base.shop/items/69351764

ではでは、サンタさんたちの温かい応援、お待ちしておりまーす✨